渡辺は、その言葉を聞いた途端へなへなとその場に座り込んだ。


「一理っっ!良かったーーー!良かったなぁ、一理っ…」



(結城)
「本当っ、すみません。(一理の両親に頭をさげながら)こいつ、一理のことになると、見境が無い奴でして、気を悪く思わないでやってください。」



「いーえ!心から一理を心配しておいでなのね?こんなぶっきらぼうな子に優しい気持ちで居てくださるなんて…あの娘ったら、私達には仕事の事何にも話してくれませんのよ!結城さんっ!でしたわよね?挨拶遅れましたけど、一理がホントにお世話をお掛けしております。貴方からも、きちんとご挨拶してくださいな!」



「ああっ、そうでした。どうも、やんちゃな娘を…大変でしょう!こんな時に申し訳ないが、何時も世話を掛けてる事であろう。申し訳ない。」


2人揃って、頭をさげる。