その女の子の名は~高木 美優(たかぎ みゆ)


フランス語の講義の際に、たまたま横に座った。


故に、言葉を交わす事となり…



何故か自然な会話が出来た。


「へえー!一理ってぇ、女の子なのに、変わった名前じゃない?まぁ私の、美しく優しいって、名前よりは良いと思うけど…嫌だよね!名前負けっていうの?私さ、美しくも優しくもないから!へへへっ!」



「あんまり名前の事なんて、考えたことなんて、無かったけれど…私は、好きだけど、自分の名前…」



「まぁっ、此所で一緒になったのも、何かの縁だからさぁ!今日二人でどっか行こうか?」


「えっ?…ええっ…いきなり?何処へ?……」



「何!まさか、その歳で、親の許しがいるとか?じゃないよね!まぁまぁっ!心配要らないよ!そんな怖いとこへ、連れて行く訳ないから!けど、まぁ此所の大学来る位のお嬢様達なんざ、行かないとこではあるけどね!良いから良いから!私に任せとけって!!」



もしかすると、何ておもしろそうかもって、思ってしまった。