「よ、ださん……?」



まさか、聡介にそういうことをされるとは思ってなく。


咲智は目をぱちくりさせる。



「……その花冠だって、本当はすげぇ似合ってる」



聡介は咲智の右手に持っていた花冠を再び被せた。



「ちょ……!」


「可愛いよ、高梨だって」



聡介は満面の笑みで咲智の髪をもみくしゃにした。