「ほんとにこの5日間、高梨がいてくれてすげー助かった。サンキューな」


「……うん」



別れ惜しい。


今まで知らなかった聡介の色々な一面を知れたから。



「じゃあ、そろそろ飛行機で帰ってくる頃だから迎えに行かなきゃ」



聡介は左手にはめた腕時計を見た。



「じゃあな。またサークルで」


「はい」


「さっちゃ、またあそぼうね〜」



咲智はギュッとした心臓を抑えながら、聡介と舞音に手を振った。


寂しい、寂しい、寂しい……。


もし、ここで想いを伝えたらーー?


咲智はハッとして声を出した。