「舞音ちゃんは?どこに住んでるんでしたっけ?」 「千葉。だから、会えない距離ではないよ」 ここは神奈川だから、電車で長くて2,3時間だろうか。 会えない距離ではないが、かと言ってしょっちゅう会える距離でもない。 「……寂しいですね」 「あー、まあな。舞音がいる生活に慣れてきた、っていうのはあるけど」 聡介はそういうと、棒付きのキャンディーを咲智に差し出した。