「えっ、私の名字!」 いつも″お前″としか呼ばれてないから、てっきり知らないのかと思ってたけど。 「バカ。出会った時紹介してただろ。それくらい覚えてるわ」 「あっ、もしかして照れてますー?」 「そうちゃ、かおあかーい」 咲智と舞音はニヤニヤしながら、二人で聡介を攻撃する。 「うるせえ!オラ、帰るぞ」 聡介は赤くなった頰を腕で隠すようにスタスタと先を歩いてってしまった。