聡介は、舞音にやるクセになってしまったのか咲智の頭をポンポンした。



「……あ、悪りぃ。で、その手に持ってるのは?」



聡介はハッとして、少しバツが悪い表情をし、すぐ頭に載せた手を下ろした。



「与田さん、今日誕生日なんですってね」


「まあ、一応。でも、もう誕生日で喜ぶ歳でもないだろ」


「……で、これ私と舞音ちゃんから」


「え?」



咲智は、聡介に小さいミニブーケを渡した。