「え?」



咲智が片手にアイスを持ったまま聡介の方を向くと、聡介はリュックからポケットティッシュを取り出し、咲智の頰についたアイスを拭った。



「お前も、舞音もなんでおんなじとこにアイスつけてんだよ」



耐え切れなくなったのか、聡介はフハッと吹き出した。



こんな風に笑うときもあるんだ……。



少し、咲智はドキッとした。