「同じ学校のやつか?」



肝心の聡介の元へ急ぐと、聡介は舞音と一緒にアイスクリームを食べていた。



「そうです」


「ふうん。まあ、大学から近いからバイトしてるやつもいるよな」



聡介はあまり気にも留めていないようで、呑気にアイスを頬張る。



「そのアイス、どこで買ったんですか?」



聡介も、舞音も、何だか美味しそうな色のアイスを食べている。



「ん?それ、すぐそこで買ったんだよ。お前もいるなら買ってくるけど」


「えっ、いいですよ!」



咲智が遠慮すると、聡介はまだほとんど食べていないアイスを渡してきた。