「まず、何乗ります?」



電車に30分ほど乗り、目的地である遊園地に到着した。


マップを見ると、大人から子供まで楽しめるようなアトラクションが色々ある。



「舞音は?何乗りたい?」



聡介は少し屈んで舞音に視線を合わせる。



「まーちゃ、あれのりたい!」



舞音が指差したのは、メリーゴーランド。


すごいメルヘンチックで、一番聡介には不相応な乗り物に思えた。


その舞音が指差したメリーゴーランドを見た聡介は、あからさまに嫌そうな顔をした。