「さっちゃ!おはよ!」 約束の11時。 最寄り駅に帽子を被った舞音と、サングラスを掛け、リュックを背負った聡介が現れた。 「おす」 聡介の服装はいつも大学内で見るようなグレーのパーカーに黒のスキニーを履いたラフな格好だった。 「じゃ、行きましょ!」 咲智は舞音の手を取り、遊園地へと向かった。