舞音は横にいる聡介のほっぺをツンツンした。 「え?作ろうとしたんですか……?」 だからなのか。 パックのお肉が少し減っていたのは。 「……一応。一人暮らしでも全然料理しねーから、やっぱり無理だった」 「そうなんですね」 確かに、キッチンはあまり調味料もなく、綺麗だったので、料理はしていないんだろうな、と大方予想はついていた。