「は?俺べつにそういう意味でお前を連れこむ訳じゃないからな?」 「なっ、知ってますよ、そんなこと!」 咲智だって、そんなことを思って家にお邪魔しする訳ではない。 心外だ、そんな風に思うだなんて。 「悪い悪い。冗談だよ」 少しはにかみ、聡介は立っている咲智の腕を掴んだ。 「よろしくな」 ボソッと聡介は咲智にお礼を言って、公園から出て行った。