「ただいま〜」 「おかえり。おつかいにしては随分遅かったじゃない?電話したのよ?」 「え?あ、ほんとだ」 家に着くと、玄関の前で母が腕を組んで待っていた。 スマホの着信履歴を見ると、母からの履歴が残っていた。 「スーパーだけじゃなかったの?」 「ああ、たまたま大学の先輩に会って、その人の預かってる子供と遊んでたんだ」 「ふうん。ま、いいわ。夕飯できてるから食べましょ」