まぁ、話というものを聞こうではないか
「お母さん、どうしたの?」
「駿、柚木、ちょっと向こう行ってなさい」
、、、どうしたの、かな?
駿と柚木は他の部屋に行った
2人に聞かれたくない話?
「ごめんなさいっ」
え?どうしたの?
お母さんが頭下げてんだけど
「ん?なんで?」
お母さんは言いにくそうに口を開いた
「男子校に、行ってもらえる?」
なーんだ、そんなこ・・・えぇ?
「だだ男子校!?」
「そうなの。理由はね・・・学費が足りないのよ」
「え、でもなんで男子校?」
学費と男子校関係なくない?
「その男子校涼風学園って言うんだけど、1学年に3人、喧嘩が強い順に学費免除なのよ・・・だから・・・」
言いにくそうなお母さん
まあでも一応合気道とか空手とか色んな武道で全国1取ってるからね
お母さんや駿や柚木に楽してもらいたいから
このくらいどうってことない
「うん!いいよ!」
「ほんと?零、高校生よ?いろいろしたいでしょう。しかも涼風学園は全寮制よ?」
「ううん!大丈夫。心配しないでよー」
不安にさせちゃ、ダメなんだ
寮とか楽しそうじゃん?
「で、いつから?」
「今日からなのよ」
今日!?
それはまたいきなりで
「今日が入学式なの。もう理事長には伝えてあるから。はい、これ制服とウィッグとサラシ」
「ありがとう」
よく制服なんて買えたわ
何円くらいするんだろう