でしょうねと心の中で思いつつも

その言葉を隠すようにニコッと笑って見せた。

その瞬間海人君の表情が一気に変わった。

林檎みたいに真っ赤っかだ。

「どうしたの海斗君??顔真っ赤だよ!!!保健室行こ!!!」

さっきの仕返しだ。海斗君も分かったみたいだ。

「いやそういうんじゃないからー!!!からかわないで

ほしいな奏ちゃん〜」

へっ、急にちゃん付けかい。って思ってしまった。

「っふふ……」

耐えきれず笑ってしまった。

「そ、そういうの良くないよ奏ちゃん!!!」

「さん付けから急にちゃん付けかいって思って」

「だって奏さんって俺っぽくなくない??」

さっきまでさん付けで読んでいた人が

何を言うか。と思ったがさん付けは確かに

海人くんらしくない。

確かに、と言う代わりに大きく首をふる。

「そんな首振ったら首取れちゃうよ??」

パッパラパーだなと思うのは今日何回目だろう。

耐えきれず吹き出してしまった。

面白すぎる。こんなに面白い人だったっけ……。

「そんな笑うことないじゃん俺!!!」

と言いつつ自分でも笑ってしまう海人くん。

こうして私たちの特別な授業の間の

休み時間が終わった。