「なり、みや……?」

なんでそんな余裕ない声……

何かを我慢してるみたいな。

「最近仕事の方が忙しかったのもあるけど、全然一緒にいられなかったから、ゆずき不足」

「ちょっ、成宮っ!!」

回された腕に力がこもって、余計にピタッとくっつく身体。

こうやって2人でいるのが久しぶりすぎなのと、意識してるって自覚した自分がいるから、

なんだか嬉しいような、恥ずかしいような……

胸がくすぐったいような、そんな気持ち。


「春名はただの、友達だから」

「え……?」

「最近ずっと浮かない顔してただろ?」


身体を離されて、顔を覗きこまれた。