舞台はまず一機の飛行機から。
街の名前は忘れたのでAシティとします。
その飛行機はAシティへ向かって沢山の乗客を乗せ空を飛んでいた。
機内ではビデオを見たり飲食したり仮眠したり…。
そこである少女がクローズアップされる。
彼女の目はサングラスで隠されている。盲目なのだ。
彼女も自分の席でウトウトし始める……。
やがて彼女の目がふと覚める。隣にいるはずの母親(?)の手を取ろうとするのだ…が、その手は空を切った。
いないのだ。
トイレにでも?
……いや。
そこで画面は機内全体を映し出す。
有り得ないことに機内には数人を残し、皆姿がない…。
飲みかけのドリンク、イヤホン、時計…まるでたった今まで人がそこにいたような状態。
少女は声を出す。
僅かに残された人間が気付いて居眠りから目を覚ました。
彼らもまたその異様な光景に言葉をなくすのだ。
何故?こんなに大勢がいっぺんにどこかに行くなんて有り得ない。
乗務員もいない。
そこで皆はハッとする。
では飛行機の操縦は?
彼らは操縦士がいるはずのコックピットへ急いだ。
そこには―――。