彼は訊くわけです。

「プレゼント何がいい?」

私はもう電話貰っただけで充分嬉しかったので、何もいらんと。

しかし引き下がらないわけです。
何度かそのやりとりを繰り返した結果、映画を一緒に見に行くことに。

そしてさらに。何を考えているやら、彼はこう言いました。

「じゃあプレゼントは~、キスにしよ~!」

………はい?

冗談じゃない、と思いました。だってそうでしょ!
明らかにふざけた調子で言ってきましたもん。

まあその時は私がアベカワくんを好きだってのはモロバレだったとは思うんだが、はっきり言ったわけでもなかったし。

遊びやお情け?でそういうふざけたこと言われるのは、ね(^_^;)

てことで私はもちろんぶったぎり。
なんであんたとしなきゃなんねぇのさ?!とね。

しっかし更に食い下がるアベカワくん!
しまいには「チカ~!好きだよ~!チューしよ~」とかなんとか、電話口でわめき出す。

……明らかにハイ。

「あんたもしかして酔ってる?」