なんかされる……絶対される……!


ギュッと目をつぶり、勢いよく顔を伏せる。


しかし、いくら待っても、翔さんが襲ってくる気配がない。


あ、あれ?


そっと目を開けると、視界に映るのは、ニヤニヤした顔で、私を見つめる翔さん。


な、なに?


いったいどういうこと……?


「な、なんですか……?」


「もしかして、あんた、俺になにかされると思った?」


図星だ。


思ったこと、すぐに見抜かれてるし。


「そ、そう思ってるわけないじゃないですか‼︎」