美紀「……」


光「美紀〜今日仁さんの授業気おつけてね」


美紀「わかってる」


仁「お前らチャイムなったのにまだ立ってんのか?」


ガタガタ


仁「あー今日は前の続きから」


  カカッ


仁「この公式覚えろ、これ覚えないと授業ついてこられねぇぞ」


美紀「…」


   ひたすらノートを取りあることを思い出した。


   そういえばリンさんといつ会えるんだろ?練習は約束したけど、昨日の所行ってみよう


    お昼

光「美紀!ご飯食べよ!お腹すいた〜」


美紀「うん」


  屋上に行くと皆が集まっていた


龍「腹減った」


江「そんなに勉強してないだろ笑」


光「食べよ食べよ!」


龍「美紀」


美紀「なんですか?…?!」


   龍さんは袋ごと私に投げた

   
   ガサガサ…これ、プリン


美紀「ありがとう」


龍「ん」


光「ふーん笑」


祐「おお〜美味そうなプリンじゃん〜」


  パク

祐「美紀プリン好きなんて子供だな〜」


  …最初の一口食べられた


祐「?」


美紀「先生お腹空いてるなら自分で買ってください、人の食べないでください」


祐「かたいなー、すまん」


千尋「先生俺らに用事?」


祐「美紀に昨日のプリン渡してなかったからな!」


千尋「なるほど」


美紀「ありがとうございます」


   先生からプリントをもらい横に置いた。


祐「じゃあなー」


 先生はプリントを渡すとすぐに屋上から出て行った。


 それから一日はあっという間に終わり帰り時刻となった。帰りの準備をして昨日の場所に向かった。


 いるとは限らないのに来るなんて…私何期待してるんだろ


 着いたがやっぱり居なかった。


美紀「それはそうか、帰ろ」


リン「来たのにもう帰るのか?」


美紀「居ないと思ったので」


リン「…」


美紀「練習しますか?」


リン「ああ」


美紀「まず何をします?」


リン「手を繋ぐ」


美紀「はい」


ぎゅっ……暖かい


リン「お前、手小さい」


美紀「当たり前です、私女の子ですよ」


リン「ふーん」


スー……

繋いだ手を離し次は興味しんしんなのか私の指先に合わせた


リン「……」


いや無理があるでしょ、どう見ても大きさも長さもリンさんが断然大きいのに、この人は何がしたいんだ?


リン「もっと食え」


美紀「これでも充分食べてます」


リン「……」


段々とリンさんの手は首まで来ていた


美紀「あ、あの……」


リン「首なんか俺よりすげー細い片手でやりるぞ」


美紀「それも、「女だから?」?!」


リンさんは私の耳元で呟いた


美紀「?!……」


リン「お前耳弱いんだ?」


美紀「そ、それがなんの関係があるんですか?」


リン「……笑」


美紀「あ、あの」



リン「今日はここまでにするか」


美紀「はい……」


リン「お前案外可愛い」


美紀「?!」


リン「またあしたな」



リンさんは私の頭を撫でて帰ってしまった。


美紀「……何今の感覚……リンさんの離れた温もりがまだ、残ってる……ッ」