〜海編〜
仕事帰りから帰っていると龍の怒鳴り声が聞こえてきた。
龍「兄貴の前から消えろ!」
海「なんだ?今の声龍か?」
海「たく〜こんな時間まで何やって…て」
美海「…」
海「お前何やってんだよ!」
龍「海さん?!」
海「久我を離せ何やってんだ!」
龍「チッ」
龍は乱暴に地面に放り投げた
海「お前女に手出すなって教わんなかったか?」
龍「…」
海「こいつを俺たちの家で寝かせるぞ」
龍「は?なんで?」
海「…ならお前がどうにかすんのかこいつを」
龍「…」
海「こいつの持ち物全部龍が持て」
海「その絵なんだ?」
龍「しらね、持ってた」
海「この絵の人物…久我?」
龍「…」
海「とにかくちゃんと持っとけよ」
たく龍の野郎適当に…こいつ怪我してるし
…
海「ただいまー」
光「おかえりなさいって美紀?!」
祐「布団用意してくる」
美紀「寂し…」
海「え、」
千秋「美紀‼︎何があった!」
海「龍に聞け」
龍「…」
千秋「…龍お前美紀に何かしたのか?」
龍「…」
千秋「龍‼︎」
美紀「ん……ここは……」
海「起きたか、」
美紀「……どこ」
千秋「美紀!大丈夫か?」
美紀「なんで千秋兄さんが……」
千秋「ここは俺らの家だ」
美紀「え?!私、なんで?!」
海「龍がお前に酷いことしたから攻めて傷を見ようとな」
美紀「……ありがとうございます」
海「……おう」
千秋「俺が怪我を見る、おいで美紀」
美紀「…」
美紀は先程の溜めた返事よりも千秋の言葉を無意識だろう、少し嬉しそうだった
海(龍と光以上に仲良いな)
美紀「あ、私の絵」
龍「ほらよ」
美紀「あ、ありがとう」
龍「…」
千秋「その絵誰から?美紀をモデルにしてるみたいだけど…」
美紀「私の…友達が描いてくれたんです」
美紀は先程の笑みよりさらに優しい笑顔を見せた。
秋「あっそ」
いや、あからさますぎるだろ
美紀「ハブてるのはや(ボソッ)」
秋「聞こえてる、ハブててねぇ」
美紀「どう見ても「ない」は〜ハイハイ」
秋「それで、龍と何があった」
龍「……」
美紀「私がぶつかったんですけど、謝らずに進んだので、それで口論になった、それだけです」
龍「?!」
秋「……美紀」
美紀「なに?」
秋「ちゃんと謝ったか?」
美紀「嫌だったけど謝った……と思う、眠過ぎて忘れた」
秋「……そうか、そうか〜美紀〜お前成長したな〜昔は謝りもしなかったお前が……」
美紀「いつの話よ」
秋「俺にはつい最近の話に聞こえるよ笑」
美紀「あっそ」
こいつ、龍を庇った…どう見ても悪いのは龍のはずなのに
どっからそんな優しい心出てくんだよ
普通あんな事されたらチクるもんだろ
龍なんか、固まってるし
龍「…」
秋「龍は?ちゃんと許したのか?」
龍「あ、ああ…俺もキレすぎて…悪かった」
美紀「、、、別に、気にしてない」
秋「こらっ!お前素直じゃないぞ〜照れるな〜笑」