不良2「たく、手間かけさせるなよな笑」



美紀「…」



不良1「おい、お友達が危ない目に合わせたくないならお前もこい」



光「くっ…わかった」



美紀「?!」




不良2「ものわかりのいい女だぜ笑」




龍「俺の妹を汚い手で触ろうとすんな!このゲスやろう」




男「?!」




光「?!お兄ちゃん!みんな!笑」




龍「光怪我ないか?」




光「私は大丈夫!でも美紀が…」




江「痛い目に会いたくなかったらそいつ離せ」




男「な、何言ってんだ!どう見ても俺たちの方が有利だろ!この女を捕まえてるって事は俺には何もできないって事なんだからよ!笑」




?「それはどうかな〜笑」



男「それ、どう言う事だ…」




?「こう言う事だよ‼︎バキッ!」




  私を助けてくれたのは中原先生だった、後ろから男の手を思いっきりねじり私をいとも簡単に奪い去った。




美紀「?!」



祐「美紀、無事か?」




美紀「はい、どこも怪我してませんので」



祐「そうか…お前、俺の大事な生徒人質なんかすんじゃねぇよ‼︎このカス!」



男「ご、ごめんなさい〜‼︎」




祐「美紀、家まで送る、後の処理はお前らよろしくな」




?「ああ」




光「美紀!よかった!本当に怪我はどこにもないのよね?」




美紀「ないわ」



祐「だから遅くまで出歩くなって言ったろ?千秋がお前にめっちゃ怒ってるぞ鬼の顔しながら」





美紀「?!」



    今の名前…違う…きっと似てるだけだよね!




光「今日はお兄ちゃんに怒られるのは決定だね…笑」




祐「美紀、バイクだけどいいか?」



美紀「大丈夫です」




祐「それじゃあ振り落とされるなよ」



美紀「はい、」




祐「それじゃあ行ってくる、送ったら組に行く」




美紀「…」



   それから何も話す事なくバイクは発進した



   ボロアパートにつき先生にお礼を言って家に入ろうとすると先生が質問をしてきた



祐「お前、怖くなかったのか?」




美紀「はい、怖くなかったです」



祐「それじゃあなんで手、震えてる」




美紀「?!」




祐「我慢すんな、怖いなら怖いってはっきり言ってもいいんだぜ」



美紀「…先生少しだけ抱きしめてくれますか?そしたら…落ち着くと思いますので…」




祐「分かった…ギュッ…」




美紀「ッ…」




   暖かい…久しぶりに優しく抱き締められた気がする…



祐「どうやら落ち着いたみたいだな笑」



美紀「はい、」



祐「俺はお前の担任だ、何かあったらすぐ頼れよ?分かったか?」




美紀「はい…」



祐「それじゃあ、もう家入れ、早く寝ろよ〜」




美紀「はい」
   



祐「おやすみ」




美紀「…」



祐「おやすみ」



美紀「…おやすみなさい」



祐「よろしい」



美紀「せ、先生!」




祐「どうした?」



美紀「ありがとうございます…笑」




   私は先生に少し笑ってお礼をもう一度言った。




祐「あ、ああ…お前、笑った顔の方が可愛いな…」




美紀「え?」




祐「なんでもない!もう行く、早く寝ろよ!それじゃあ!」



  先生は少し慌ててバイクに乗り帰って行ってしまった。