ちょ…
果恋ちゃんってば!

嘘は良くないよ~

私は果恋ちゃんの腕を掴むが
果恋ちゃんは
にこにこと笑っているだけだった

麗華の視線は
私の首にいく

ファンデーションで
隠しきれない部分が

うっすらと見えているようで

麗華さんの目がつり上がった

「まあ!
高校生なのに
ふしだらね!

どんな男か
会えるのを
楽しみにしているわ」

プイっと横を向いて
麗華さんは
教室を出て行った

「あ~
すっきりした」

果恋ちゃんは深呼吸をすると
笑顔で
私の肩を叩いた

「お兄ちゃんなら
花音を幸せにしてくれるよ」