「今日はまた一段と
ひどいね…」

果恋ちゃんが
トイレで痣の確認をしている
私に話しかけてきた

「ファンデーションで隠してみたんだけど
あまり意味がないみたい」

「それってお兄ちゃん?」

「うん
なんか
昨日から変なんだよね…
私の勉強不足かな?

うまく
動けてないのかも」

良い女になれてないのかな?
もう
ちょっと頑張らないといけないかな?

「お兄ちゃんが
おかしいんだよ!

花音のせいじゃないと思う」

「そう?」

「だって
お兄ちゃんが女の人を
抱いて
そんな痕をつけてる人
見たことないもん」

「そうなんだ」