「なあ、起きてるか」

「寝ました」

「キスするか?」

「もう爆睡中です」

廉人さんは
声を殺して笑っていた

「あんたって面白い

キスをしよう」

「グー、グー」

「寝た振りときたか

んじゃ、寝込みを襲うしかないな」

「ちょ…それは
反則です」

「一緒に寝てるのに
キスもないのは
おかしいだろ?」

「だからソファで寝てたんですけど」

「恋人同士なのに
どうして
別々になるのさ」

「期限付きですし」

「それでも恋人は恋人だろ?」