「パ、パ、パ
パンツも?」

「普段なら何も着ない

でも今日はあんたがいるから
ボクサーパンツだけ履いてる」

「ありがとうございます」

床に正座して
頭を下げる私

いや…
ちょっとお礼を
言うタイミングが
違うような気もするけど

「早く入れ
寒い」

裸だからじゃないの?
…と思うけど
口出して言えない

「じゃ、失礼します」

私はベッドの中に入った
すっかり目が覚めてしまい
眠れない

隣に廉人さんが
裸で寝ていると
わかってしまった以上

緊張して
眠れなくなってしまった

廉人さんに背を向けるけど

一度…いや
二度も見てしまった
体を
頭から追い出すのには
時間がかかりそうだった