「おいっ!」

廉人さんに頬を叩かれた
目を開けると
スーツのままの
廉人さんが立っていた

掛け時計を見て
時間を確認する

深夜2時だ

「何か?」

「何でベッドで寝てないんだよ」

「だって
ベッドは廉人さんのだから」

「風邪、ひくだろ?」

「平気ですよ」

「ベッドで寝ろ」

「はい」

私は起き上がった

廉人さんと手を繋いで
寝室に入る

廉人さんの大きなベッドに
横になった

一人暮らしなのに
ダブルのベッドだった

寝相、悪いのかな?

そんなことを思いながら
私は再び眠りについた