「花音です」

「へえ~
可愛い名前だね

オーナーの知り合いみたいだから
俺らサービスしちゃうよ」

「でもお金の請求は
廉人さんで
お願いしますね」

私はほほ笑んだ

「あ…じゃ、あんまサービスは
しないほうがいいのか?
サービスしても
オーナーの懐から出るんじゃ

利益はあまりなし?」

私は声を出して笑った

「おれは雅人」

茶色の髪に
紺色のスーツを着ている人が
自己紹介をしてくれる

「おれは俊だよ」

もう一人も名刺を渡してくれた

オレンジジュースが
私の前に置かれた

「え?
酒じゃなくていいの?」

ボーイさんのような人に
雅人さんが声をかけた

「オーナーの指示ですから」

「あっそ」

「私、未成年ですから」