「きっとすぐには帰れないだろ?」

そう言って廉人さんと私は
寝室のドアを閉めて

二人が服を着て
家を出ていくのを待った

「今度は俺らの愛を確かめる?」

「明日学校だから」

私はあっさりと拒否をした

廉人さんはがっくりを肩を落とすと
クローゼットに脱いだスーツをしまった

「果恋ちゃん
きっと幸せになるね」

「お互いが一筋に相手を思ってきたからな
これからは弾けまくるんじゃねえの?

ああ~
俺も弾けたいな~」

「ねえ
廉人さんは秘書の人と
体の関係があった?」

「え?」

廉人さんの顔色が青くなっていった

「あいつ
何か、言ってたか?」

「やっぱり
抱いてたんだ

なんか二人の雰囲気からそう感じたから」

「別れるとか言うなよ」

「言わないけど
ちょっと嫌だなって思った」

「なら
良かった」

廉人さんが
後ろから私を抱きしめた

煙草の匂いがした

車の中で
吸ったのかな