私は廉人さんの仕事が終わるまで
マンションで待つことにした
…といっても
夜中まで帰ってこないけど
紅茶を飲みながら
ダイニングでテレビを見ていた
すると鍵の開く音が聞こえると
果恋ちゃんがドタドタと足音を
たてながら居間に入ってきた
「花音!
婚姻届のことを話しちゃったでしょ」
怒った顔で果恋ちゃんが
私に言ってきた
「言ったよ
久我先生も知った上で
話し合いするべきだって
思ったから
久我先生はなんて?」
「今からでも
婚姻届を出しに行こうって
言ってる」
「良かったじゃない」
「良くないよ!
きっと流産したことに
責任を感じていると思う」
「責任をとりたいって
言ってるなら
とらせてあげなよ」
私はにっこりと笑った
「駄目だよ
私は久我っちが好きだけど
久我っちは違うから」
「どうしてそう思うの?」
いつの間にか
家にあがっていた
久我っちが質問してきた
「だって
久我っちには好きな人が
いるじゃない」
「いるよ」
「なら…」
「それがどうして
果恋自身だって思わないの?」
「え?」
久我っちの言葉に
果恋が目を大きく開けた
「私?」
マンションで待つことにした
…といっても
夜中まで帰ってこないけど
紅茶を飲みながら
ダイニングでテレビを見ていた
すると鍵の開く音が聞こえると
果恋ちゃんがドタドタと足音を
たてながら居間に入ってきた
「花音!
婚姻届のことを話しちゃったでしょ」
怒った顔で果恋ちゃんが
私に言ってきた
「言ったよ
久我先生も知った上で
話し合いするべきだって
思ったから
久我先生はなんて?」
「今からでも
婚姻届を出しに行こうって
言ってる」
「良かったじゃない」
「良くないよ!
きっと流産したことに
責任を感じていると思う」
「責任をとりたいって
言ってるなら
とらせてあげなよ」
私はにっこりと笑った
「駄目だよ
私は久我っちが好きだけど
久我っちは違うから」
「どうしてそう思うの?」
いつの間にか
家にあがっていた
久我っちが質問してきた
「だって
久我っちには好きな人が
いるじゃない」
「いるよ」
「なら…」
「それがどうして
果恋自身だって思わないの?」
「え?」
久我っちの言葉に
果恋が目を大きく開けた
「私?」