廉人さんとは
久しぶりだった
麗華さんのパーティから
一週間近くは廉人さんに
無理やり抱かる日々が続いたけれど
それ以後は
廉人さんの迎えはなくなった
いまだに
私は廉人さんの携帯アドレスを知らない
だから
連絡がとれないのだ
ビルの最上階が
廉人さんの社長室があった
エレベーターから降りると
ブランドのスーツを着て
赤い縁の眼鏡をかけている女性が
ドアの前で立っていた
「おかえりなさいませ」
女性は深く頭を下げる
「秘書だ」
廉人さんは
私に説明してくれた
「社長、お客さまですか?
11時から会議があるのですが」
秘書が腕時計で時間を確認した
「わかってる」
廉人さんは社長室のドアを開けて
私に入るように
手まねきしてくれた
「失礼します」
私は中に入った。
広い部屋だった
デスクと会議用の長机があった
応接セットもある
「聞きたいことは?」
「いろいろあります」
「三十分しかないから
ゆっくりは話せないよ」
廉人さんは応接セットのソファに
私をすすめてくれた
「なぜ
知っているんですか
父のリストラを」
久しぶりだった
麗華さんのパーティから
一週間近くは廉人さんに
無理やり抱かる日々が続いたけれど
それ以後は
廉人さんの迎えはなくなった
いまだに
私は廉人さんの携帯アドレスを知らない
だから
連絡がとれないのだ
ビルの最上階が
廉人さんの社長室があった
エレベーターから降りると
ブランドのスーツを着て
赤い縁の眼鏡をかけている女性が
ドアの前で立っていた
「おかえりなさいませ」
女性は深く頭を下げる
「秘書だ」
廉人さんは
私に説明してくれた
「社長、お客さまですか?
11時から会議があるのですが」
秘書が腕時計で時間を確認した
「わかってる」
廉人さんは社長室のドアを開けて
私に入るように
手まねきしてくれた
「失礼します」
私は中に入った。
広い部屋だった
デスクと会議用の長机があった
応接セットもある
「聞きたいことは?」
「いろいろあります」
「三十分しかないから
ゆっくりは話せないよ」
廉人さんは応接セットのソファに
私をすすめてくれた
「なぜ
知っているんですか
父のリストラを」