私は廉人さんの会社に乗り込んだ
広くてきれいなエントランスだった
沢山の人が行き交っている
着ているスーツも誰もがパリッとしていた
すごい
凄い会社だ
大手って匂いがする
「あの海堂廉人さんに
会いたいのですか?」
受付のお姉さんに声をかけた
制服を着ている私に
受付のお姉さんはあやしい目で見てきた
「社長に何か?」
「話をしたいんです」
「どういったご用件で?」
「えっと父の面接に関して」
「そういったことは
当社では一切お答しませんので」
「あ、でも
どうしても話をしたいんです」
「アポイントメントは?」
「いえ…とってません」
「なら、お帰りください」
受付のお姉さんの綺麗な手が
出口へと差し出される
「電話だけも
していただけませんか?
社長さんから
ちゃんと会えないって言われたら
帰りますから」
「かしこまりました」
受付のお姉さんは
面倒くさそうな顔をすると
電話に手を伸ばした
「聞き忘れましたが
お名前は?」
「木下花音です」
「かしこまりました」
受付のお姉さんは電話をしてくれた
「先ほどは申し訳ありませんでした
社長がすぐに参りますので
ソファでお待ちください」
受付のお姉さんが丁寧に頭を下げて
エントランスの隅に
申し訳なさおそうに
置かれている白いソファを手でさしてくれた
広くてきれいなエントランスだった
沢山の人が行き交っている
着ているスーツも誰もがパリッとしていた
すごい
凄い会社だ
大手って匂いがする
「あの海堂廉人さんに
会いたいのですか?」
受付のお姉さんに声をかけた
制服を着ている私に
受付のお姉さんはあやしい目で見てきた
「社長に何か?」
「話をしたいんです」
「どういったご用件で?」
「えっと父の面接に関して」
「そういったことは
当社では一切お答しませんので」
「あ、でも
どうしても話をしたいんです」
「アポイントメントは?」
「いえ…とってません」
「なら、お帰りください」
受付のお姉さんの綺麗な手が
出口へと差し出される
「電話だけも
していただけませんか?
社長さんから
ちゃんと会えないって言われたら
帰りますから」
「かしこまりました」
受付のお姉さんは
面倒くさそうな顔をすると
電話に手を伸ばした
「聞き忘れましたが
お名前は?」
「木下花音です」
「かしこまりました」
受付のお姉さんは電話をしてくれた
「先ほどは申し訳ありませんでした
社長がすぐに参りますので
ソファでお待ちください」
受付のお姉さんが丁寧に頭を下げて
エントランスの隅に
申し訳なさおそうに
置かれている白いソファを手でさしてくれた