車中では無言だった

廉人さんのマンションにつき
車から降りると
私は廉人さんに腕を掴まれる

「あの…お仕事は?」

「休んだ」

「私のせいですか?」

「そう、花音のせい」

「ごめんなさい

あと
今日までのお礼を何にしようか
考えていたんですけど

高額なプレゼントは買えないし
かといって
手作りも…微妙かなって思って」

「お礼?」

「はい
美容室とかエステとか
ドレスとか

良くしてくださったから」

「欲しいものを言えばいいの?」

「はい
高額なものはお金がないので
買えませんが」

「知ってるよ
それに
俺が欲しいのは
金がかからない」

「そうなんですか?」

エレベータに乗って
最上階につく

ポケットの入っていた鍵で
ドアを開けると

部屋に入った

廉人さんは
寝室に入ると
私の体をベッドに投げた

「俺が欲しいのは体だ」

え?

廉人さんは
私のジャージの脱がす

「お礼、してくれるんだろ?」

「そう…ですけど」

「なら、いいよな?」

廉人さんは私の返事を
聞かずに
私を押し倒した