「まあ、話してくれただけ
いいけど」

「だろ?」

「でも嫌です」

「だよな
俺も嫌なんだよ」

「じゃあ…誘惑…」

私が続きを言おうとすると
誰かに引っ張られた

視線を上にあげると
怖い顔をしている
廉人がいた

「来い!」

「え?
ちょっと…
まだ話が終わってない」

「話す必要なんかない」

「でも…途中だし」

「いいから来い」

私は廉人さんに
連れられるまま
ホールの外に出た

近くの部屋に入ると
廉人さんは

私を睨んだ