私と廉人さんは
ホールに向かった

大きな窓からは
庭園が見える

ホールの窓から
庭園に出られるようになっていた

広いホールには
多くの人が来ていた

そして多くの
料理が並んでいた

美味しそうな料理に
目を輝かしていると
廉人さんが
肩を震わせて笑っていた

「食べたいなら
取ってこようか?」

「え?
あ…ごめんなさい」

ついてすぐに食べ物に
興奮するなんて

良い女のすることじゃないよね?

「いいんだよ
食べてもらうために
用意しているんだろうから

持ってくるよ」

廉人さんは
テーブルに近づいて行った