「廉人はこっちよ」

麗華さんが
自分の隣に座るように指示をする

廉人さんは
お辞儀をして
麗華さんの隣に座った

私の隣には
雅人さんだった

「約束通り来たわ」

「ありがとうございます」

麗華さんは
廉人さんの膝を触る

私は見てないふりをして
雅人さんと話をしていた

「ねえ
花音さんはここは初めて?」

「あ…えっと」

突然の質問に
私は驚いてしまった

「今日で3回目ですよ

俺が連れてきたんです
離れたくなくて」

廉人さんが
口を開いた

麗華さんの顔が歪む

「こんな娘に
何の魅力があるのか?

私はわからなくてよ」