「いえ
俺が送り迎えをします

一緒に
住んでるので」

麗華さんの顔が曇る

そして
鬼のような形相になった

すぐに笑顔に戻るものの

つり上がった目だけは
そのままだった

「そう
じゃあ、夜
花音さんに会えるのを
楽しみにしているわ」

低い声で言うと
麗華さんは
通り過ぎて行った

「いいんですか?」

「どうせ
自慢がしたいだけだろ」

廉人さんは冷たく言い放つ

もしかして
麗華さんが嫌いなのだろうか