「麗華を客として見てないのね
寂しいわ」

麗華さんは甘い声を出した

学校では聞けれない声だ

麗華さんは
こんな風に男性と
話をしているのか

「麗華さんは大切な
お客様です

時間があるときにぜひ」

「じゃ、今日はどう?

同伴してくれる?」

「前にも言いましたが
俺は同伴はしません」

「大きな荷物ね
どうしたの?」

「麗華さんに招待されましたから」

「え?」

「花音を誘ってくれたのでしょう?
だから
俺が一緒に行くんです」

麗華さんが
後ろにいる私に気付いたようだ

私と目を合わせると
怖い目つきで

私を睨んできた