「どういうことだ」
「え?」
「お前の幼なじみ。あの。タスクって男の方だろ」


そういえば、リクさんに、わたしがタスクを好きってこと見抜かれてたんだった!


「なのに。あのヤバそうな男の方と付き合ってんのか」
「いろいろ。ありまして」


っていうか、よく覚えてるなあ。
わたしの幼なじみの名前まで。


「へえ。それじゃ、少し見ないあいだに女らしくなったのも。あいつのせいってことか」
「……へ」
「心当たりある?」
「っ、そんな……の」
「はは。ほんと、わかりやすいやつ」


リクさんとアキラさんと別れ、体育館にやってくる。

ちょうど演劇が始まるところだった。


視界の悪い中、近くの空席にかける。