「とにかく、とにかく!
芙柚ちゃん、このイスに座って?」



「えぇ……っ」



「芙柚、可愛くなるよ」



「か、可愛く…っ」


私にメイクなんか200年、1000年早いけど
………ちょっとでも可愛くなるために……


「………お願い、します…っ」


私は、1人で踏ん張るポーズをした


「あーあー……天使だ」


そんな事を和希先輩が呟いてるとも知らずに