「そうですか...。
巴さんは素直なんですね。」

「いえ...。」

私は涼夜さんに何を見たのかを話した。

なんか、気を使われちゃってる...。

「巴さんの仰ることも理解できるのですが、今は状況をお話しするのは難しいんです。」

「そうですよね...。」

「でも、近いうちに必ずお話しします。
今は巴さんとそのご家族にお世話になっている状態なので...。何かこれ以上ご迷惑をお掛けするかもしれないことを考えると、もう少し待っていただいたほうがいいと思うんです。」

「いえ、お気になさらないでください...。
でも、涼夜さんがそこまで言うなら...。
私も強くは言えないですし...。
...分かりました。」

「ありがとうございます...。」

色々気になることはあるけど、なんとか、丸く収まったようだ。

涼夜さんが優しい人で良かったな。