「お見合い…朝陽ちゃんの見合い相手あれ、俺。
名前も聞いてくれてなかった…とか?
もしかしてこの店に来てたのも偶然…とか?」
額に手を当てた新田柚月は、深い深いため息を何度もついた。
「なかなか見合いの日取りの連絡来ないから気にはなってたんだけど、俺の店に通って来てくれてたし、気になって、事前に俺のことが知りたくて来てくれてるのかとずっと思ってた。
可愛いかっこうしていつも一人で来てくれてたし…」
この人が私のお見合い相手だったの
!?
慌てて彼の言葉を否定する。
「ちょっと待って!偶然だから!!
そもそも、お見合いは母に即答で断ったので、名前も聞いてないし、ここには、お店の雰囲気がすきで御料理もおいしくて、通っていただけです!別にあなたに興味があってきたわけじゃないからっ!」
ぷいっと顔を背けると、私の視界の端っこに、目の前の彼が思いっきり嬉しそうに破顔したのが見えて、ちらりと横目で彼の顔を盗み見た。
名前も聞いてくれてなかった…とか?
もしかしてこの店に来てたのも偶然…とか?」
額に手を当てた新田柚月は、深い深いため息を何度もついた。
「なかなか見合いの日取りの連絡来ないから気にはなってたんだけど、俺の店に通って来てくれてたし、気になって、事前に俺のことが知りたくて来てくれてるのかとずっと思ってた。
可愛いかっこうしていつも一人で来てくれてたし…」
この人が私のお見合い相手だったの
!?
慌てて彼の言葉を否定する。
「ちょっと待って!偶然だから!!
そもそも、お見合いは母に即答で断ったので、名前も聞いてないし、ここには、お店の雰囲気がすきで御料理もおいしくて、通っていただけです!別にあなたに興味があってきたわけじゃないからっ!」
ぷいっと顔を背けると、私の視界の端っこに、目の前の彼が思いっきり嬉しそうに破顔したのが見えて、ちらりと横目で彼の顔を盗み見た。