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蓮司と明莉ちゃんはとても幸せそうだった。

私が知っている蓮司は格好良くてクールで無愛想。
そんな蓮司の姿はどこにもなくて、
明莉ちゃんといる彼は、格好悪くて女々しくて、周りがドン引きするくらいに明莉ちゃんにメロメロで。

自然体の彼は、私が全く知らなかった、ううん見えていなかった蓮司だった。

二次会は少しだけ顔を出して、二人にお祝いを言って会場をあとにした。

まだ私の胸も、幸せそうな二人を見てチクリと痛みを感じている。

まっすぐ家に帰る気には慣れなくて、お気に入りのフランス料理店に立ち寄った。