部屋から降りてきた私を見た母が

「朝陽、まだあんたはパジャマなの!?今日は蓮司くんの結婚式なんでしょ!
早く支度しないと遅れるわよ!」

と私のことを急き立てた。

「まったくアンタは私に似て美人なんだから、もう少し女らしくしていれば蓮司くんも朝陽にコロッといったかもしれないのにもったいない…。イケメンだったのに残念だわ…」

「はいはい、コロッといかせられずとうもすみませんでした!

だってしかたないでしょ?
顔はお母さん譲りだけど、気が強くてがさつなところはお父さんに似ちゃったんだから。
蓮司の奥さんは本当に可愛らしくていい子で蓮司にピッタリだよ」

「まぁね…しかたないわよね。
そのうち朝陽にもピッタリの人があらわれるわよ。
大丈夫よ、お母さんに似て美人だから」

「はいはい」

シャワーを浴びて、お昼に近い朝食をようやくお腹に入れて、二人を祝うために二次会会場へ向かった。