振り返ってみるが、そこには誰の姿もなかった。
ただ、一輪の花が風に揺れているばかりである。

さっきまでは、何もなかったはずなのに。

その花は静かに、けれどもしっかりと、
僕の願いは適ったのだと主張していた。