今日、僕は久しぶりに新田山を訪れた。

以前よりもずっとずっと小さく感じられる山の頂上には、
記憶にあるものよりも、くたびれたベンチがあった。

あの場所は――剥き出しの大地でしかなく、花なんて咲いていない。