だがその望みも十分しないうちに砕かれた。


母からの電話だった。

「あんた、美咲ちゃんの子供預かるんだって?」

「あぁ」

向こうに話しが行ってるなら早い。


「あんたのことだから考え無しに引き受けたんでしょ?
あんた本当に美咲ちゃん好きねぇ」

17年親をやっているだけあってオレのしたことは分かっているらしい。

うるさいといってやりたいが、まだ堪えた。