「今度そっちに帰るんだけど、私と主人は結婚式に呼ばれているの。その間、娘を預かってほしいの」

「良いですよ」


気づいたらオレの口が勝手に了承していた。


「ありがとう。日曜日はよろしくね」

「はい」


電話が切れてからとんでもないことを引き受けてしまったと、後悔した。

惚れた弱みに完全に飲まれてしまった。

引き受けてしまったからには断る訳にもいかない。

実家に連れて行って、母親にでも預けたら良いだろうと考えた。