気の遠くなりそうな人が目の前でイケメンオーラを放っている。

 その衝撃と、してしまった約束に板挟みされて脳内が軽くパニックになった。


「じゃあ俺、そろそろ帰んなきゃ。明日、放課後ここで待ってるから。じゃあ」


「あ、うん。じゃあ…ね」


 ボーッとしたまま言葉を発する。まだ脳内はこんがらがっているようだ。

 普通に皐月昴って、性格良さそうだし。

 でもこの人、学年トップなんでしょ!?


「じゃ、またな」



 そう言って皐月昴は図書室を出て行った。



「………えええっ!?」